朝の満員電車では、誰か一人が悪いわけではないのに、車内全体に少しずつ疲れが積み重なっていきます。押される人、押してしまう人、遅延対応に追われる駅員さん。それぞれに事情があり、それぞれの一日が始まる前から、すでに余白がありません。
そんな通勤の「あるある」を、少しのユーモアと優しい2D映像で描いたオリジナル曲・MVが『今日も満員、余白なし。』です。
描きたかったのは「誰も悪くないのに、みんな疲れている」朝
満員電車を題材にすると、混雑への怒りや皮肉を強く描くこともできます。ただ、この作品で中心に置いたのは誰かへの非難ではありません。
- 降りたいのに、人の流れに逆らえない
- 荷物を小さく抱えても、置き場がない
- ドアが閉まるたび、車内の空気まで薄く感じる
- 隣の人も、きっと好きでここにいるわけではない
「今日も大変だな」と思いながら、それでも仕事や学校、家族のために目的地へ向かう。そんな一人ひとりの姿を、笑えるけれど笑い飛ばしすぎない温度で表現しました。
MVで共感してほしい3つのポイント
1.車内に「余白」がない感覚
物理的な隙間だけでなく、考える余裕や人に優しくする余力まで少なくなる朝があります。タイトルの「余白なし。」には、その両方を込めました。
2.小さな気遣いが報われにくいもどかしさ
リュックを前に抱える、降りる人のために一度ホームへ出る、身体を少しずらす。誰もが小さく工夫しているのに、混雑が大きすぎて状況はほとんど変わりません。それでも、その気遣いは確かに存在します。
3.目的地に着けば、それぞれの日常が始まること
車内では「人の塊」に見えても、全員に名前があり、予定があり、待っている人がいます。MVでは、混雑そのものだけでなく、その先へ向かう人たちの生活も感じられる構成を意識しました。
満員電車で消耗しすぎないための小さな工夫
混雑そのものを一人で変えることはできません。それでも、負担を少し減らす方法はあります。
- 乗る位置を一駅分だけ変えてみる
同じ電車でも、階段や乗換口から離れた車両は混み方が違うことがあります。 - 降車後の「回復時間」を予定に入れる
到着後すぐに難しい判断を詰め込まず、水分を取る、深呼吸するなど1~2分の余白を作ります。 - 音や画面から離れる時間を作る
刺激が多い車内では、通知を追い続けるだけでも疲れます。安全を確保したうえで、視線を落ち着かせる時間も有効です。 - 「疲れるのは自分が弱いから」と決めつけない
混雑した環境で消耗するのは自然な反応です。まず疲れている事実を認めるだけでも、自己否定を一つ減らせます。
勤務先の制度や生活リズムが許す場合は、時差出勤や在宅勤務について相談することも選択肢です。無理に我慢し続けることだけが正解ではありません。
音楽と映像の制作について
本作では、音楽制作にSuno、映像制作に生成AIを活用しました。AI生成素材をそのまま公開するのではなく、作品のテーマが伝わるよう、構成・歌詞・編集・検品はMARUTORILABが実施しています。
映像は、実在の誰かを責める表現にならないよう、柔らかな2D表現を採用しました。ユーモアを残しつつ、通勤する人のしんどさを軽く扱いすぎないことを大切にしています。
今日も電車に乗るあなたへ
この曲で満員電車が空くわけではありません。それでも「この疲れを感じているのは自分だけではない」と思える数分になれば、作品を作った意味があります。
フルMVはYouTubeでご覧いただけます。通勤途中では無理に画面を見ず、安全な場所で、音と映像をゆっくり楽しんでください。

