AIへ「かわいいスタンプを作って」と頼むと、数秒でそれらしい画像が出てきます。そこで完成だと思うと、申請前の確認で静かに問題が増えます。
文字が一文字違う。背景が透過されていない。端が切れている。似た画像ばかりになっている。AIは制作を速くしますが、検品まで自動的に終わらせてはくれません。
正直に言うと、ここに挙げた失敗のほとんどは、丸鳥道自身が実際につまずいた経験です。同じ確認を繰り返さなくて済むように、失敗の中身と対策をそのままチェック項目として残しました。
失敗例1:文字が正しく見えても一部が崩れている
画像生成AIは、文字を正確に描く作業が得意とは限りません。小さい画面では正しく見えても、拡大すると余計な線が入っていたり、一部の文字が別の形になっていたりします。
対策
- 文章を画像生成だけで完成させない
- 文字なしの絵を作り、画像編集で文字を追加する
- すべての画像を拡大して読む
- 同じ言葉をタイトルや一覧表と照合する
誤字の確認はAIにも依頼できますが、最終的には人が画像を見て判断します。
失敗例2:背景が完全に透過されていない
白い背景に見える画像と、透明な背景は別物です。縁に白い色が残る、半透明の影が広がる、細かな点が残るといった問題もあります。
対策
- 透明部分が分かる市松模様の画面で確認する
- 白と黒など複数の背景色へ重ねて確認する
- キャラクターの輪郭周辺を拡大する
- 必要のない影や発光を削除する
失敗例3:画像や文字が端に近すぎる
制作画面では収まっていても、実際の表示では窮屈に見える場合があります。帽子、耳、吹き出し、長い文字などは端へ寄りやすい部分です。
対策
画像の四辺へ余白を確保し、一覧表示と実際のトーク画面に近い小ささの両方で確認します。最大まで大きく見せるより、意味が読み取れる余白を優先します。
失敗例4:指定サイズと縦横比が合っていない
生成画像は正方形や任意サイズで出力されることがあります。LINEへ登録する画像は用途ごとに条件があるため、生成後にリサイズと書き出しが必要です。
対策
- 制作開始前に公式の最新ガイドラインを確認する
- スタンプ、メイン、タブ画像を分けて管理する
- 書き出し後のピクセル数を確認する
- ファイル形式と容量を確認する
失敗例5:同じ表情や構図ばかりになる
見た目が統一されていても、会話で使い分けられなければ商品としての価値は上がりません。AIへ似た指示を続けると、顔の向きや表情が同じ画像になりやすくなります。
対策
先に「ありがとう」「了解」「おつかれさま」「確認します」など使用目的の一覧を作り、表情、ポーズ、視線、吹き出しの有無を変えます。画像ではなく会話の役割から差を作ります。
失敗例6:キャラクターの特徴が途中で変わる
髪型、服、模様、くちばし、目の形などが画像ごとに変化すると、同じシリーズに見えにくくなります。
対策
- 基準となる正面画像を決める
- 色、服、特徴を文章で固定する
- 生成後に一覧へ並べる
- 違いが大きい画像だけを作り直す
失敗例7:権利確認を後回しにする
AIで生成できたことと、商品として販売できることは同じではありません。利用サービスの商用利用条件、入力画像の権利、既存キャラクターとの類似、人物の肖像などを確認します。
判断できない素材は使用しないのが安全です。生成サービスとLINEの規約は変更される可能性があるため、申請時点の公式情報を確認してください。
申請前の画像チェック手順
- すべての画像を一覧表示する
- 一枚ずつ拡大して文字と輪郭を見る
- 白・黒背景へ重ねて透過を確認する
- 画像サイズ、形式、容量を確認する
- 使用目的が重複していないか見る
- キャラクターの一貫性を確認する
- ファイル名と登録順を確認する
- 権利と最新ガイドラインを確認する
よくある質問
Q. 失敗を減らすには、AIへの指示をもっと細かくすればいいですか?
A. 指示を細かくするだけでは防げません。文字なしで作る、拡大して見る、市松模様で透過を確認するなど、生成後の確認手順を決めておく方が効果的です。
Q. 毎回全部の項目を確認する必要がありますか?
A. 作品によって出やすい失敗の傾向は変わります。まずは自分がよく見落とす項目を把握し、そこだけは必ず確認する形でも構いません。
Q. AIに検品まで任せることはできませんか?
A. 誤字の候補出しなどはAIにも依頼できますが、最終的に画像を見て判断するのは人の作業として残ります。
AIの役割と人の役割
AIは、案出し、表情候補、プロンプト改善、チェック項目の整理を速くできます。人は、使いやすさ、正確な文字、権利、最終画像、申請内容を判断します。
AIへ全部任せるより、得意な工程を分けた方が修正回数を減らせます。申請ファイル全体の確認には、LINEスタンプ申請前のZIPチェックリストも利用できます。
結局、地味な確認作業を減らしてくれるAIはまだいません。
最終確認日:2026年7月30日

